今回は私の大好きな作品の一つ、アイシールド21について紹介させていただきます。
この作品は地味なパシリ少年、小早川瀬那(こばやかわせな)がその秘められた俊足をアメリカンフットボール部『泥門デビルバッツ』の主将・蛭魔妖一(ひるまよういち)に見込まれ、主務として入部したはずが、強引に選手として参加させられてしまうことに……
そして、メンバーの栗田良寛(くりたりょうかん)らと共に試合に出る羽目になった彼は、謎のRB(ランニングバック)・アイシールド21としてアメリカンフットボール(以下アメフト)の世界に足を踏み入れます。それからは進清十郎(しんせいじゅうろう)をはじめとしたライバル。雷門太郎(らいもんたろう)をはじめとした仲間との出会いを経てチーム一丸となってクリスマスボウル目指します。
内容はまさに王道のスポーツ青春ものといったところで、泥門デビルバッツのライバルとなる王城ホワイトナイツ、神龍寺ナーガ、西部ワイルドガンマンズなどに所属するキャラクター達も、それぞれの挫折や葛藤、胸の奥に秘めた熱い思いを見せてくれるので、物語が進むにつれてどんどん愛着が湧いてきて、連載当時はどっちも応援したい気持ちに心を揺さぶられながら、手に汗握る思いで読み進めていました(笑)。
そんなアイシールド21ですが、何と作者死亡説が囁かれていたそうです。
(私は最近知りました!)
これからその不穏な噂と共に、作品の魅力や完結後、発表された後日談について語りたいと思います。
漫画「アイシールド21」は37巻で完結!その輝かしい軌跡を紹介!!(ネタバレあり)
アイシールド21は週刊少年ジャンプにて2002年7月23日に連載開始、2009年6月15日に完結しています。
ちなみに最終巻にあたる37巻は2009年10月2日に発売されました。
この37冊の中にキャラクター達の濃密な約一年間が詰まっていると思うと、書きながらしんみりとしてしまいます……。
そんな気持ちに浸りながらここではその物語のあらすじを紹介させていただきます!
これから読んでみようかなと考えてる方や昔読んでたけど内容を忘れたという方はぜひ参考にしてください。(もう一度書きますがネタバレありますので苦手な方は要注意!)
セナ(小早川瀬那の作中で最も多い表記)は、王城ホワイトナイツとの試合をきっかけに、本格的にアメフトにのめりこんでいく事になります。
そこからキャッチに命を懸ける男・雷門太郎。かつて蛭魔、栗田とチームを組んでいたムサシこと武蔵厳。セナをパシリ扱いしていたがアメフトをきっかけに徐々に変わり始める十文字(じゅうもんじ)、黒木(くろき)、戸叶(とがのう)のハァハァ3兄弟。
作中トップクラスのおバカ、瀧夏彦。努力の人、雪光学などがチームに加わり、チーム『泥門デビルバッツ』が形になっていきます。
最初はアメフト未経験者が多いこともあり、かなり粗削りなチームでしたが、試合を重ねていく内にそれぞれの個性がアメフトに生かされていくのもこの漫画の見どころです。
セナをこえる脚力をもつNASAエイリアンズのパンサーことパトリック・スペンサー。神龍寺ナーガ百年に一人の天才・金剛阿含(こんごうあごん)。
セナの幼馴染・甲斐谷陸(かいたにりく)などのキャラクターが物語を盛り上げます。
物語のざっくりとした流れは……
セナとアメフトとの出会い(セナが蛭魔と出会い、アメフトを始める)
↓
仲間、ライバルとの出会い(栗田やモン太(雷門太郎の作中で最も多い表記)、進など物語の主要人物との出会い)
↓
アメリカ編(コーチ溝六との出会い、アメリカ横断2000kmデス・マーチ)
↓
東京編(盤戸スパイダーズ、西部ワイルドガンマンズ、巨深ポセイドンズetcとの試合)
↓
全国編(神龍寺ナーガ、王城ホワイトナイツ、白秋ダイナソーズとの試合)
↓
クリスマスボウル編(帝黒アレキサンダースとの試合)
↓
世界大会編(各国のオールスターチームとの試合)
となっています。
ラストは大学生に成長したメンバーが見れますのでそちらもお楽しみに!
漫画「アイシールド21」は完結後に作者死亡説が!?その理由は?
なぜこんな噂が出たんでしょうかね……正直驚きです。
結論から言いますと、原作の稲垣理一郎先生も作画の村上雄介先生もどちらもご存命です。
どちらもSNSアカウントが稼働していますし、村上雄介先生のSNSで「アイシールド21」の絵もアップされていました。
何なら稲垣先生は「Dr.STONE」、村上先生は「ワンパンマン」など、ヒット作に携わってらっしゃるんですよね。
そんな噂が出てくる事自体おかしい状況で、なぜ作者死亡説が広まってしまったのか私なりに調べてみたところ、何と「アイシールド21」のアニメが原因らしいのです。
「アイシールド21」はその人気からアニメも放送されていました。
2005年4月6日から2008年3月19日の約3年間に全145話と、1クール約12話と考えたら、かなり長い期間に渡ります。蛭魔の声優に人気芸人の田村淳さんが起用されるなど変わった要素もあり、私も全話楽しんで観ました。
ところがこの作品、一つだけ不思議なところがあって……完結してないんですよね。
続編の制作予定のアナウンスも2025年現在ありません。(2024年に特別読み切りの告知PVは公開されました)
細かい部分は次に触れますが、そのことが理由だったんじゃないかと言われています。何にせよお二方ご存命なのでご心配なく!!
漫画「アイシールド21」のアニメは打ち切り!?そう言われる理由は!?
「アイシールド21」のアニメが打ち切りと言われる理由は先述のとおり、原作の途中でアニメが完結してしまったことにあると思います。
原作では27巻にあたる関東大会の準決勝の王城ホワイトナイツ戦で終わってしまうのです。人によっては『俺達の戦いはこれからだ』的な終わり方に見えてしまうかもしれません。
しかも決勝戦の相手となる白秋ダイナソーズのラインマン・峨王力哉も登場したうえでこの終わり方だったので、当時は私も「えっ、これで終わり!?」と思ってしまったんですよね。
ラストシーンではNFLで対峙するセナと蛭魔が描かれていますが、消化不良感は否めませんね。
対戦を動くアニメでもっと表現して欲しかった。
なので今さらながら本当に打ち切りかどうか調べてみましたが、その結果………………真偽不明でした。
色々と理由らしきものは語られていましたが、どれも公式の発表ではありませんので、あくまでファンの想像にすぎないものです。
そこで私もこれが理由かなと思えるものを二つほど上げさせていただきます。
セナvs進で終わらせたかった
「アイシールド21」の大きな見どころの一つに、セナvs進があります。進の選手としての凄さ、ストイックさに憧れ、その背中を追いかけるセナ。
セナの自分以上の脚力を認め、さらに自分を高める進。
泥門デビルバッツvs王城ホワイトナイツはこの作品のハイライトの一つと言っても過言ではありません。
二人の戦いはここがラストなので、制作側がここで終わらせようとしても不思議ではない気がします。
声優陣のスケジュールが合わなかった
「アイシールド21」のアニメには入野自由さんや宮野真守さん、平野綾さんなど今も高い人気を誇る声優さんが参加していました。
さらに先述のとおり、人気芸人の田村淳さんも参加していたので、これだけのメンツを長い間一つの作品に出演してもらうのが難しかったのかもしれません。
漫画「アイシールド21」の特別読切は何と最終巻の続き!?
2023年6月、世界中の「アイシールド21」ファン衝撃の発表がありました。
何と「アイシールド21」の最終巻の後日談にあたる特別読切が制作中であることが発表されたのです!
連載開始21周年を記念してのこの発表に、私はスマホを見ながら「嘘!?」と言ってしまいました(笑)。
そして発表から約半年経った2024年1月29日、「BRAIN×BRAVE」というタイトルで週刊少年ジャンプ9月号に掲載されます。
こちらは大学に活躍の場を移したセナと蛭魔が、甲子園ボウルの決勝戦にて向かい合う姿から物語が始まります。
本編にて『蛭魔さんに勝ちたい』という目標を語っていたセナ。
そんな彼が今日炎魔大学に、最京大学に通う蛭魔とMr.ドンことドナルド・オバーマンが姿を現します。
その要件はドンが所属するチームにセナか蛭魔の勝った方を迎えたいというものでした。
夢を掴むため、かつてのチームメイトという関係を封印し、ライバルとして向かい合う姿はこみ上げてくるものがあります。
もちろん意味深なタイトルにふさわしい内容となっていますので、そちらも要チェック。
現在は、週刊少年ジャンプの公式アプリにて購読できますので、気になった方はぜひ読んでみてください!!!
今回「アイシールド21」について紹介させていただきましたが、正直に言うとまだ語り尽くせてません(笑)。
ですが、語りすぎてこれから読む人の楽しみを奪いたくない気持ちもありますので、興味を持った方は今すぐ読んでほしいです!
これから読む人、再び読み直す人へ向けて、Ready Set Hut!
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